おでむちの移住備忘録

東京から長野へ移住することを決意した家族の備忘録

東京から長野県への移住  土地探しの前にやっておくこと

東京から長野県への移住を決意。エリア選定を行った後にしたのは土地探し、、、ではなく、土地探しの前にやっておかねばならない重要な2つの作業です。

 

 

土地を探す前にやっておくことが2つあります

私、仕事柄これまで家づくりお手伝いを約20年してきました。

 

多くの方々は土地を購入しての新築ですので、実際に住宅営業としてお手伝いしたお客様の中にも、講師として家づくり相談を実施したお客様の中にも土地探して家づくりされる方がたくさんいたんです。

 

もちろん、相談いただくフェーズによっては既に土地探しを長年行っていて疲弊している家族も見てきております。

 

そんな方々にお伝えしているのは、

 

  • 土地探しの前に行うのは予算の把握(定量)
  • 家族間で土地購入意思決定の条件を決めておく(定性)

 

となります。そしてオマケでお伝えしているのは

 

  • 土地に掘り出し物は「ほぼ」無い

 

ですね。

 

ブログをお読みの方で土地をこれから買うんだ!という方がいるのであれば、知っておいて損はない無いようですので読んでみてください。

 

土地を買う理由は土地が欲しいからですか?家を建てたいからですか?

 

土地購入予定の方には私は必ずこの質問を投げかけます。

 

単純な質問ですが、初めて土地+家を買おうとしている人はこの部分がずれていることが多いからです。

 

ほとんどの方は「家を建てるために土地を買う」と答えてくれますが、それであれば一番重要な家の値段は分かっていますか?と追加質問すると答えらえないことが多いです。

 

予算が無限にあるのであれば、

 

気に入った土地を探す

住宅会社に相談して家の計画を立てる

二つを合計した金額が工事費

 

といった流れでも良いのですが、私を含めたほとんどの方は住宅計画において上限の予算があるはずです。

 

ということで、予算に上限がある方は

 

収入と支出を検討しながら家づくりにかけられる予算を決める

住宅会社に相談し新築にかかる概算予算を確定する

総費用から住宅計画でかかる費用を引いて残ったお金が土地購入にかけられるお金

 

といった流れで土地の値段に目星をつけていかなければいけません。

 

なんだ、そんなことか。と思われるかもしれませんが、多くの住宅購入者がこのフローを無視して土地から探し始めます。

 

結果、

  • 気に入った土地は買えたが、家にかけられる予算が足りなくなり満足する家が建てられなくなった。
  • 土地購入後に思ったより家の値段が高くて無理して住宅ローンを増額しつらい

 

といった、失敗の流れにのってしまったりします。

 

住宅価格はずっと上がり続けている なんとなく2,000万円がいちばん危険

建物価格から押さえておいて欲しい理由として、多くの方が古い情報で建物価格を認識している点があります。

 

住宅の価格は基本的にずっと値上がりしています。

 

出典:HOME4U

 

なぜだか分かりませんが、多くの方が

「建物は2,000万円、付帯工事込みでも2,500万円以内。」

と予算を決めてくることが多いのですが、建物価格が上昇した現在ではかなり厳しい予算感です。

 

土地の値段は販売図面を見ればすぐに分かりますが、住宅の価格の感覚が古く安いため、土地から購入した後に後悔していることが多くなります。

 

ということで、

 

とにかく土地を探す前に、総予算を決めるのと、自分が建てたい家が一体いくらで立つのかを把握しておかないと恐ろしい事態になってしまいます。

 

夫婦間で「これなら買いだね!」という基準を作っておく

総予算が無事に決まり、建物価格も把握し、土地にかけられる費用が判明したら、土地探し…では無く、次にやるべきは「買う基準」のすり合わせです。

 

誰とすり合わせるかと言ったら、ご主人と奥様の意見ですね。

 

おすすめの方法としては、二人でノートに土地に対する希望を書き出し、共通する項目の優先順位を付けていく方法です。

 

会話だけでやり取りしていると、どうしても基準があいまいになりますし、なにより自分自身の頭の整理ができていません。

 

とにかく紙に書いて二人で優先順位付けをしていくしかありません。

 

この作業を行っていないと、この世には存在しない幸せの青い鳥を探し続けることになります。

 

・学区はいいけど、道路が北道路だな。

・南道路で気に入ったけど敷地面積がちょっと気に入らないな。

・敷地の場所と大きさはいいけど、学区がやだな。

・西道路はちょっと、他は全部いいのに。

 

帯に短し襷に長しが土地というモノです、これでは二人の基準があいまいで全然話が進んでいかないのです。

 

私の家の場合は非常にシンプルでした。

 

  1. 木がたくさん生えている場所が良い
  2. 妻が車の運転できないので徒歩圏内でコンビニもしくはスーパー、そして動物病院があること。
  3. 浄化槽では無く下水のエリアが良い

以上。

これだけです。これに合致していたら北道路だろうが、土地の形が悪かろうが(擁壁などで多額の費用が必要になる場合は除く)買うことを夫婦間で確認しました。

 

優先順位としては3はできたら…で良いのでとにかく「1」「2」です。 

これがそろっていたら、買いと決めていました。

 

でも、この条件…「1」と「2」が反する条件となっているので、大変だったんです。

 

ただ、無事に計画が進んだ今となっては、やっぱり条件を明確化しておくことにより購入した土地を発見した時はすぐに意思決定できたので、まとめておいて良かったと考えています。

東京から長野県への移住 エリアを選ぶそして市町村を選ぶ

東京から長野県への移住を決意し、まずはじめに思考したのは住むエリア(市町村)をどこにするかです。

 

新幹線なのか特急なのか?はたまた飛行機なのか?

移住先を考える際に最初に決めるのは大まかなエリア選定です。

 

といっても、これは東京から長野県に移動するための交通手段と頻度である程度絞られてくる内容です。

 

長野県外から長野県へ移動するための交通インフラは

  • 新幹線 
  • 特急
  • 高速道路(自家用車)
  • 飛行機

があります。

 

私は、

  • 長野県内には1週間/月ほど滞在するが、それ以外はほぼ出張
  • 東京の会社が東京駅・上野駅の近く

といった条件と照らし合わせると必然的に新幹線沿線沿いのエリアが利便性が高そうです。

 

都内でも新宿を中心に生活されている方だと、特急電車を利用して松本市を中心としたエリアが候補となります。

その場合だと新千歳・福岡のみですが(毎年8月だけ伊丹も)松本空港を利用しての飛行機移動もできるため、お金に目途を付けなければ飛行機で各空港に飛んだ後に、さらに飛行機で目的地まで移動しやすいのでありと言えばありな選択です。

 

とういことで、私の移住先候補はまず新幹線沿線沿いの

駅付近が候補として絞られました。

 

新幹線が早いと言ってもできるだけ近い方が良い

東京からの新幹線移動を主軸にすることにしましたが、どの駅付近に狙いを定めるかが重要です。

 

長野県は複数の「〇信」エリアという分け方で表現されることが多く、

 

新幹線が通っているのは東信エリア及び北信エリアとなります。

 

移動はできるだけ短い時間が好ましいので、私は東京から近い場所にある東信エリアにある新幹線の駅

 

軽井沢

佐久平

上田

 

を候補に場所を探すこととしました。

 

出典:長野で暮らす

 

せっかく移住するならば緑が豊富なエリアが良いという願望

軽井沢町佐久市上田市周辺の市町村が候補となったわけですが、調べてみるとそれぞれ特徴が異なります。

 

軽井沢町

言わずと知れた避暑地で全国的に有名な町。東京の24区目とも表現されることもあるほどに飲食店も豊富で、食べることが好きな私からすると魅力的

 

ただ地元の方々に話を聞いてみると、近年の軽井沢駅付近の夏場の渋滞がすさまじく、移動することも困難な状況に陥るとのこと。

新幹線移動を考えたときに駅に到着できる時間が読みにくいのは大きなデメリットです。

 

湿気が多いことも嫌な点として挙げられることが多くこの点も気になります。

 

御代田町

軽井沢町軽井沢町以外で「軽井沢」を名乗ってよいと公式で認めているのは、この御代田町=西軽井沢と、群馬県嬬恋村を中心とした北軽井沢エリアだけです。

ということで、軽井沢ではないけど一応西軽井沢。

地元の方に聞くと、軽井沢町に比べて湿気が少ないと言われる方も多いです。

 

デメリットとしてはとにかくゴミの出し方が細かく、そして面倒とのこと。ゴミ袋に名前を書いて、極端に短いゴミ出し指定時間に出さねばならず、この項目だけで御代田町への移住をあきらめる人もいるとのこと。

ゴミ問題は生活に密着する問題ですのでこれは嫌ですね。

 

近年は、軽井沢の土地価格が高騰していることもあり、御代田で良いかな?と御代田を選んで移住している人も多いようです。

新幹線を使うことを想定すると、軽井沢駅佐久平駅どちらにも車で移動して15分~20分といった場所です。

前述した夏場の渋滞を勘案すると、軽井沢駅では無く佐久平駅を使うほうが現実的かもしれません。

 

小諸市

完全に主観ですが、新幹線が通るまでは長野の東信エリアの中心は小諸市だったのではないでしょうか?歴史ある街でもあります。

 

地元の方と話していると、小諸中心の感覚はまだ根強く残っていると感じます。私のような外部の人からすると、あまり行く機会も無いしネームバリューも他の市町村の方が強い気がするのですが、やっぱり小諸ブランドは強かったりします。

 

近年は移住者も増えているようですが、懸念したのは新幹線駅への立地。小諸市の中でも場所は関係してきますが、佐久平の駅まで車で30分移動になってくるとちょっと遠いかな?といった印象を持ってしまいます。

 

佐久市

都内への新幹線通勤の補助がでるなど近隣の市町村の中では移住者に対しての補助がトップレベルで優れています。

新しく発展している場所の為、大型商業施設も複数あり買い物には困りません。いやむしろ車利用を前提で考えるならば都内いるより便利な側面があります。

飲食店も名だたるチェーン店はほぼ出店していますし、古くからの個人店も多く存在し、バランスが良いのが特徴です。

 

ちょっと私が懸念したのは、軽井沢・御代田等に比べると少し暑いんです。

また佐久平駅周辺は緑がある場所というよりは地方中核都市のそれですので、せっかく長野に移住するのに日本全国の地方都市とあまり変わり映えしない景色もなーーと思ってしまいました。

もちろん駅から遠くなれば素晴らしいロケーションはあるのですが、それであるならばもう少しだけ足を延ばして、より夏場に涼しいエリアも良いなーーとこの辺のバランスが難しいです。

 

佐久穂町

佐久穂町も補助が整備されていて、そして私が好む緑豊かな立地でもあり素晴らしい移住候補先です。

近年は幼児教育の施設も多く誕生し、それを目当てに移住される方も多数いるようです。

懸念したのは、こちらも新幹線の駅までの距離です。佐久平駅までは車で30分はかかることを想定しておいた方がよさそうです。

素晴らしい町なのですが、ちょっと駅までの距離が気になってしまいます。

 

エリアの選定一つでこれからの住宅計画が大きく変わってしまいます。

いろいろと悩みましたが、結局最初に自分たちが求めた生活が実現できそうなエリアにしようと考えをまとめることになりました。

 

私は

・緑豊かな場所で生活したい(犬のため)

・涼しい場所で生活したい(犬のため)

が、移住を考えた要因ですので、そうなると候補は軽井沢、御代田、佐久穂あたりに絞られます。

 

そこに実際に住んだ後の生活を想像し、

「やっぱり車での移動時間は短い方が良いな」

と第三の要素を重要視するようになったため、

 

移住候補先は 軽井沢町御代田町を中心に探すことに決定!!です。

東京から長野県(軽井沢・御代田)に移住した家族のブログです

本ブログは、

東京在住の家族(夫婦+犬2匹)が、長野県(軽井沢・御代田)に移住することを決め、それを実行していく過程をまとめたブログです。

 

住宅業界でずっと仕事してきた経験が生かせるのか?生かせないのか?

ブログを書いている私は、大学卒業後ずっと住宅業界で働いてきました。

 

鉄骨系のハウスメーカーで8年

住宅会社を対象としたコンサルティング会社で7年

 

もっというと今の仕事も、住宅会社を対象とした支援会社を経営しており、20年近くの歳月を住宅業界にて過ごしてきました。

 

営業時代は直接注文住宅を販売しておりましたし、コンサルティング会社ではクライアントの現場支援で、家づくりの勉強会も実施。

これまで200回以上人様に家づくりのアドバイスをしてきているのです。

 

そんな私の経験は、自分の家づくりに役立つのか?役立たないのか?

 

実際に土地から購入し、住宅会社を選定、そして建築していくというフローの中で、実践しながら検証してみたいと思います。